地果て海尽きるまで

Category : 最近読んだ本
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「地果て海尽きるまで」森村誠一がチンギスハンからクビライまでのモンゴル帝国の成り立ちを書いた大作だ。

井上靖の名作「蒼き狼」を読んで15年くらいになるが、草原を駆け抜けるモンゴル人を誇り高く書いた名作だった。

今回、森村は灰色の狼が大帝国を築いていく様を丁寧に書いている、ただ戦争に継ぐ戦争、虐殺、後継者争いでの粛清など、少々食傷気味になる。

「蒼き狼」ではあまり詳しく触れていない、青年期の自らの出自での葛藤や部族からの虐待からなりあがっていく様子がよく書かれていた。

また、二度にわたる元寇がただ神風のみによってモンゴルが敗れたのではなく、北条政権の事前の準備や、日本武士の個人の戦闘力の強さによって勝利につながったことも書かれている。ただ、もう少し詳しく触れても良かったと思う、終わりはすこし尻すぼみの感じがして残念だ。

登場人物の名前や地理など親しみにくいかもしれないが、大テーマを良く書いた名作だと思う、ぜひ「蒼き狼」とあわせてお勧めです。
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