城山三郎

Category : 最近読んだ本
先日、倉敷に行ったとき。
大原孫三郎を書いた、『わしの目は十年先が見える』にふれたが、
その作者の城山三郎さんが無くなった。79歳だったという。

氏の作品でもっとも強烈に記憶に残っているのは、やはり
『辛酸』だろうか、田中正三と足尾鉱毒事件を扱った小説は
現在では小学国語の題材にもなっているとか聞く。

三回ほど読み直した名作だ。


氏の作品の中で、最も好きなのは『臨3311に乗れ』だ。
これは私が始めて読んだ城山作品でもある。
現在の近畿日本ツーリストの基となった、日本ツーリストの起業物語であるが
経済や歴史に問題点を投げかけ続けた、氏の作品の中では稀な成功物語。
ワクワクしながら読んだ覚えがある。


他にも名作は数多ある。

『落日燃ゆ』
東京裁判でただ一人、文民として死刑になった首相広田弘毅を記した作品。
広田の潔さと、東京裁判の不条理さ、戦争の惨さを書いた名作。


また、氏の戦争体験、戦争への思いから
戦争のくだらなさと、それにより若い命をささげねばならなかった
『指揮官たちの特攻』

硫黄島の戦争が映画により、有名になったが
映画のはるか前に硫黄島での戦争、硫黄島で死んだオリンピック選手を書いた
『硫黄島に死す』



氏は経済小説の名手であり、数多くの名作を残しているが
その中の一つ『粗にして野だが卑ではない』
国鉄改革に人生を掛けた男の高潔さを書いた作品。

題名の『・・・だが卑ではない』こそは
城山の作品全てに通じる、氏が書いた作品の主題や主人公への
尊敬や、あるべき人間の姿を尊く、且つ、凝縮して表した名文だろう。




私も全作品読んだいるわけではないが、
まだまだ上げればきりがない。

本田総一郎との対話や
数多くある経済小説、
氏がおもう、戦争を書いた作品。

ぜひ、名作の一部にでも触れて欲しい。



氏の作品を通して、

「辛酸佳境に入る」と「粗にして野だが卑ではない」は
城山三郎さんから教わった大事なものだ。



吉村昭に続き、また大好きな作家が無くなった。

氏の冥福を祈り、名作が永遠に読み継がれることを祈り。合掌。
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